ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)
ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/19
- メディア: 新書
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- リアル世界
- Wikinomics
これらの単語に興味がある方は一読をお勧めする。Web 関連で今後はやりそうなことを俯瞰できるという点では良い本だと思う。
本書の発行日は 2007年10月であり、日進月歩の Web の世界では、あっという間に記述が古くなってしまっている点もあるので若干の注意が必要だ。例えば、ニコニコ動画や YouTube で配信されている事がある違法なコンテンツの問題では、現在は進展があった。ニコニコ動画、JASRAC曲の演奏動画が投稿可能に - ITmedia News や、YouTube、ついにJASRACと音楽著作権の包括利用許諾契約を締結:ニュース - CNET Japan を参照すると良い。
また、Second Life のバブルは既に崩壊した(本書ではバブルであると指摘している)。多分、3 年間くらいは、この類似サービスも含めて流行らないと思う。めんどくさいので。
Monetize とは簡単に言えば「あるサービスからどうやって収益を上げるか、またはその方法」のことである。現在では、色々な Web サービスが利用者に無料で提供しているが、広告以外の収入源を得にくい状態が続いている。この状態は、本書の指摘通りで未だにそれほど変化はない。
決済の問題はやはり難しいのだろう。bitcach が流行れば、無記名なのでより容易な決済手段になるかもしれない。強いて言えば、海外では有名な paypal が日本でもサービスを開始すると言うことなので(PayPal、日本円でもマイクロペイメントサービス開始)今後は、このような少額決済サービスと Web サービスをどうやって結びつけるかが鍵になるのかもねと思った。
しかししかし、無料で Web サービスを提供されることになれてしまったユーザは、あるサービスが有料化されたとたんに類似サービスに移行してしまうことが容易に予想されることから、有料化は付加機能を提供することで対処しないとどうにもならないかもしれない。
とかいうことを本書を読みながら思った。
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