ORACLE MASTER Bronze SQL基礎Ⅰ 日本オラクル公式テキスト
ORACLE MASTER Bronze SQL基礎〈1〉日本オラクル公式テキスト (オラクル公式テキストシリーズ)
- 作者: 日本オラクルオラクルユニバーシティ
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
ORACLE MASTER Bronze は日本オラクル社が認定する Oracle Database の試験である。Bronze は国際的な資格でははく日本独自の物だ。上位資格の Oracle MASTER Silver (10g) になると Oracle Database 10g Administrator Certified Associate に認定される。こちらは、米国オラクルの管轄であり、一応、国際的な資格であると言える。
Silver を得るためには Bronze に合格していなければならない。Bronze は
- Bronze SQL基礎I 試験番号:1Z0-017
- Bronze DBA10g 試験番号:1Z0-041 ※ Oracle Database 10g 向けの場合
の 2 つの試験に合格し Oracle の WEB サイトから申請する必要がある。
ORACLE MASTER Bronze SQL基礎〈1〉日本オラクル公式テキスト
は、書名の通り Bronze SQL基礎I 試験のテキストだ。本書では、ORACLE MASTER試験概要 を簡単に説明したあと、以下の構成になっている。
- SQLのSELECT文を使用したデータの取得
- データの制限およびソート
- 単一行関数
- GROUP BY句とグループ関数
- 表 の結合
- 副問合せ
- 集合演算子
- DML文(データ操作言語
- DDL文(データ定義言語)
- その他、スキーマ・オブジェク トの作成
- データ・ディクショナリ・ビューによるオブジェクトの管理
- 模擬問題 模擬問題解答
各章には簡単な確認問題があり、模擬問題は 60 問掲載されている。確認問題は実際の試験と比べると簡単な問題が多く、あくまでも章の内容を確認するための構成となっている。
SQL を全く使ったことがない人にとっては、本書だけで理解するのは難しいように思う。他の基礎的な SQL の本を読んでから本書を読まれることをお勧めする。試験対策としては、本書をちゃんと読めば、一通りの知識が身につくように作成されている。ただし、問題数が少ないので、本書のみで試験に合格するのは案外難しいかもしれない。問題集と併用することをお勧めする。Oracle Database で実際に SQL を書いている人にとっては、本書を読むよりは問題集を使用した方が良いだろう。
本書は、日本オラクル株式会社オラクルユニバーシティが執筆している公式テキストというだけあって、必要なことは適切に書かれているように思う。しかし、誤植が多すぎるので ORACLE MASTER Bronze SQL基礎Ⅰ日本オラクル公式テキスト 改訂版 から正誤表を得ることが必須だ。
ちなみに、本ブログの筆者は本書と ORACLE MASTER Bronze SQL 基礎1模擬問題集 を利用して SQL基礎Ⅰ試験に正解率 87% で合格した(合格基準は 70%)。DBA10g はまだ受験していない。
尚、SQL基礎Ⅰ試験と DBA10g 試験の受験費用はそれぞれ 15,000 円と高額である。 そのため、
を購入するか、2 枚セットの
を利用されると、Oracle から直接購入するよりも 2枚セットの場合、約 3,000 円程安く購入できる。ブログの著者は、2 枚セットを購入したところ、次の日に e-mail でチケット番号が送られてきた。ピアソン VUE のページで、送られてきたチケット番号を入力して無事に試験を受けられたので問題無さそうだ。注意点は、チケットには有効期限があること。有効期限内に受験しなければ無効になってしまう。チケットを購入される場合は有効期限に注意して欲しい。
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