仕事は楽しいかね?
構成は小説になっているが、本書をカテゴリ分けすると、自己啓発本あるいは、ビジネス本に入るのでは無かろうか。
吹雪のために閉鎖された空港で、ひょんな事から出会った主人公と老人。人生や仕事上の愚痴をこぼした主人公にたくさんの例を引用しながら、教訓みたいなものを説いていく話。
堅 い話が羅列しそうな内容を小説の形態をとり、うまくまとめている。それほど長くなく、空白も多いので、1 ~2 時間もあれば読み終えられるだろう。
結 論を要約すると、
- 常に試行錯誤を繰り返せ
になるだろうか。
「ちょっ との間、自分はアトランタの薬屋ジョン・ペンバートンだと思ってごらん」
そして、
「きみは店の奥に入る。そこには従業員が二人いて、売り 物の薬を取り出し、おいしそうに飲んでいる。きみはどうするだろう?正直に言ってごらん。きみならどうする?」
こ れは本書の一節である。この薬が後の「コカ・コーラ」になったのだが、上記の状況で従業員を叱るのか、薬が飲み物として売れると気付くのか。従業員を叱る 人の方が多いかもしれないが、ジョン・ベンバートンは売れると思いついたわけで。
素晴らしいアイデアはそこら中にあるけれども、大抵、それ に気がつかない。気がつけるように常に試行錯誤して努力しましょうね、そんな主張が本書の内容。
本ブログの存在理由もそんな試行錯 誤の一つなわけで...。
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